「花と太陽と雨と」が放つ臭さは、いつかどこかで嗅いだ臭さだ

今日の会社帰りの電車の中で、先日購入したDS版「花と太陽と雨と -終わらない楽園-」のプレーを始めました。

やってないゲームは全て俺から見たら新作だ

、というのが自分がゲームを遊ぶときの重要なポリシーの1つです。
昔から割と、新旧問わず遊ぶゲームは選んでいます。
最近は、Twitterでの話題共有の面白さを覚えてしまったので、新作を発売日に買って始めることも増えましたが、やりたい新作がないときは今でも古いゲームを遊ぶ事は多いのです。
このゲームを始める前は「すばらしきこのせかい」を遊んでました。4年くらい前のゲームですがこれも面白かった。気が向いたら何か書くかも。

笑えるほどの臭さ

電車の中だったので差し控えましたけども、まじで家だったら腹抱えて笑ってたに違いない。まだ30分もプレーしてないのに。

  • 実写とゲーム画面の混ざったOPムービー、そしてBGMが朗読
  • イラストとかけ離れた、というか人間を表現するのに明らかにポリゴン数が足りていないローポリモデルの主人公
  • 普通に喋ってたかと思ったらいきなり動作を停止して目玉真っ青で誕生日の"入力"を要求するおっさん
  • 人を小馬鹿にしているかのような分かりづらいカメラワーク
  • 「DS独特の匂いがする」「解説書の15pを見てくれ」とか。ゲーム中のキャラに説明書を読めと言われたのは初めてかもww

もう、もうね、すべての要素が臭い。笑えるほど臭い。なにこのゲテモノ臭。


あ、音楽は普通にかっこいいです。

この臭さに覚えあり

このゲテモノ臭、なんか懐かしい感じがするのですよ。
私もうすぐ30なんですが、私くらいの歳の人ならわかってくれると思うのですが、PSの初期のゲームって結構臭いゲームありましたよね。
上記に上げたポイントは、PS初期のゲームにはわりとあったことだと思いませんか。
実写の混ざったOPムービー、ありましたよね。ああ、デビルサマナーはSSでしたけど。
カメラワークのクソいゲーム、1つくらいやったでしょ。なんかバベルタワーがあるアレとか。
かのFF7だって、いまやればそのローポリ具合は笑えるレベルだったりしますよ。
PS時代の前半って、いきなりハードのスペックが上がって、ムービーいれれるようになって、3Dグラフィックでゲーム作れるようになって、音もCD音源とかできるようになって、とにかくいろいろ出来るようになって、いろんな人がゲームをいろんな方向に進化させようとしてた時代で、個人的にはゲームが一番多様性を持っていた素晴らしい時期だと思ってます。
でもまあその一方で、勘違いや暴走から生まれた、怪作が一番多いのもこの時期で、名作と呼ばれるものにも一定の臭さがあったような、そんな時期でもあるかなあと。
花と太陽と雨と」のローポリ感とかカメラワークとか、おしゃれなのか勘違いして明後日に行っちゃってるのかよくわからない雰囲気とかは、このころのゲームの多くが持っていた臭さの面影を持っています。
それが、最近はずっとある意味整ったゲームばっかりやっていた自分には逆に新鮮に映っているのです。

「美しすぎるクソゲー」と、彼は言った

私がこのゲームを遊ぶきっかけを与えてくれた人は私に「そのゲームは『美しすぎるクソゲー』ですよ」と言いました。
まあ、まだ私はこのゲームを30分しか遊んでいないので、クソゲーかどうかを判断できる段階ではありません。
ただ、ちょっとゲテモノ食いがしたい気分になっていたので、その気分に合致したゲームなのは間違いなさそうです。
仮に遊び進めた結果クソゲーだったとしても、きっと私は笑って「たまにはクソゲーもいいよねw」とか言ってるんだと思います。