そろそろ、1つの尺度でゲームの面白さを測る、受け取るのはやめたい

ゲームの評価ってなんだろう?――クリエイター魂が溢れ出る怪作「ダンガンロンパ」を遊びながら考えてみる - 4Gamer.net

ダンガンロンパはおもしろいっすよねー。
元記事に書かれている通り、完成度高いとは言えないし、ダメな所をあげようと思えばいくらでも挙げられるゲームじゃありますけど。
私がプレーしたときにすげえなと思ったのは、シナリオ・グラフィック・サウンド・アクション要素が合わさって創りだされる「緊張感の演出」ですね。
もう、プレー中ずっとビリビリ来てました。
ダンガンロンパのサントラを買ったのですが、聞いてる時に不思議な物足りなさを感じて、ああ、あの状況で聞いていたからこそ感じられたものがあったのだなあと認識しました。


私は、1つ何か突き抜けて良い要素があれば、他の細かい駄目な点は気にならない性分なので、こういうゲームでも全然平気です。
しかし、1つの尺度でゲームの面白さを測定しようと思うと、こういう尖った奴は大抵不利で、どっから見てもコンスタントに出来がいい物が有利になっちゃいますよね。
いろんな価値観を持った人に、それなりに有意な指標でないといけないのだから、当然そうなるという話です。


だから、レビューに関して思うのは、そろそろ、1つの尺度でゲームの面白さを測る、受け取るのはやめたいなーって事ですよ。
ファミ通クロスレビューで話題になるのって、だいたい得点だけで、誰がレビューしたかってほとんど見られてない気がします。
私も見てないです。
でもほんとは元々クロスレビューの趣旨としては、ゲームの感じ方が違う4人の人間でレビューをすることで、そのゲームがどういうもので、どういう人が楽しめるか、その姿を明らかにする、という意図があったはずなんですよね。
だって、そうじゃなければ、レビュアーは1人で良い、というか、ファミ通の編集部がつけた点数は何点です、という出し方で十分になるじゃないですか。
だから、ほんとはもっと割れてて良いと思うんですよね。10点付ける人がいて7点付ける人もいる、みたいなのもあるはずで。
今はそういう得点が付けられることってあんまりないから、合計得点を1つの指標と捉えるしかないような感じになってる部分があるなあと。
「あのレビュアーはだめだ」「あのレビュアーの目は本物だ」みたいなの、あって然るべきだと思うんですけどね。


個人的に知りたいのは、「自分が面白いと思ったゲームを面白いと思った人は、このゲームをどう評価しているか」って所ですね。
レコメンドエンジンとかの手法で出来ることだとは思っているんですが。
…これはこれで、1つの尺度になっちゃうのかも知れないけど、1人に1つづつ、自分に最適化された尺度であるはずなので、みんなで1つよりは随分と有意なものになると思います。